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備える楽しみ

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唸るような暑さが続く日、逃げるように南アルプスの木曽駒ヶ岳に登ってきた。

ここは日本で楽に高いところに行ける山で、一気にロープウェイで2000mまで連れていってくれる。

登山が苦手な人でも十分に景色を楽しむことができる。


僕はそこから800mまで上がる。

今回はテント泊なので、テントや寝袋、食料を持って上がる。重さにして約10kg程度。登山のパッキングの鉄則は「1gでも軽く」。

登山ギアというのは実に合理的で、技術の結晶が集約されたものプロダクトばかりで、実に美しい。
軽く・丈夫、コンパクトであって、数g軽くするだけでも、数千円高くなるが、長期的にみればコスパは良い。

道具は絶対に高くても、いいものを選ぶべきだ。

前日にパッキングするのは好きな行為の一つで
何を持っていくか、どんな時に使うか。道具をどこにしまうか。

山の全工程をイメージしながら、バックにしまっていく。

極限までに無駄がない。余計なものは持っていかないが、楽しみは持っていく。(僕の場合はお酒と本1冊)


大袈裟だけどあらゆる環境に備えるというのは、本能と理性をハンドリングしている感覚があり人間ぽいなと感じる。

遠足は帰り道までといったものだが、僕の登山は家のパッキングから始まっている、
そのぐらい高揚している。


さぁ来週はいよいよ4日間の北アルプス縦走。一番かさばる撮影機材を持って、綺麗な景色をお見せできればと思います。